大船ゆ〜かり整骨院症例ブログ「肩のこり・痛み」
2015.12.03
肩こりを治すとスライスが直る?!
肩こりを治すとゴルフのスライスが直る!?
理想のドライバー・ショットは肩こりの改善から
ゴルフが中高年のレジャーだった時代も今は昔、最近では石川遼くんや女子プロなどの活躍で、若いうちからゴルフをはじめる方が増加中のようです。
今回はそんな、ゴルフ好きの方に役立つ情報です。肩こりを治して理想のドライバー・ショットを手に入れた方の症例をご紹介します。
肩こりに悩むアスリート・ゴルファー(30代男性)の場合
これは週末はもちろん、空いた時間はゴルフの練習に打ち込むアスリート・ゴルファーの男性(30代)の症例です。4週間前からひどい肩こりに悩まされていました。
詳しくお話しを聞いたところ、最初は「筋肉痛だからシップを貼っておけば治る」と思っていたそうです。しかしなかなかよくならないので、マッサージや整体などに行ってみたが改善せず、なんとなく当院の門をたたいてみた、とのことです。
「この接骨院でダメだったら、しばらくゴルフは諦めるか…」と、いきなりのプレッシャーをぶつけてきましたが、僕はまったくひるみません。痛みをもたらしている根本原因がわかれば、しっかり治せる、という確信があるからです。
さっそく身体を触診・視診させていただくと、見事に右肩の関節が内旋(ないせん)していました。内旋とは、関節が内側に入ってしまっている状態です。これは肩甲骨の動きが悪い証拠です。
肩甲骨の動く範囲が狭くなると、胸椎(きょうつい、背骨の一部)がねじれます。するとインナーマッスルが引っ張られ、首の骨までねじれてしまいます。こうして、なかなか治らない肩こりが発生するのです。
また、胸椎と骨盤はつながって連動しているので、あわせて骨盤の傾きもチェックしてみました。やはり、見事に骨盤も左回りにねじれていました。
筋肉が疲労して異常緊張しているだけであれば、マッサージはベストの選択だったでしょう。しかし「マッサージで改善しなかった」と本人もお話しされていた通り、痛みの根本原因は筋肉ではなく、骨のゆがみなのです。
そこでこの患者さまには、骨格の矯正を取り入れた施術【ダメージケアコース】を提案させていただきました。このコースを週に2回おこない、3週間で背骨のねじれを改善させる計画です。
肩こりの治療後、ドライバーのショットが完璧に
そして3週間後、プラン通りに患者さまが通院してくれたおかげで、無事、肩こりは改善しました。大好きなゴルフを我慢させないで済んだのです。
その後、背骨のねじれが矯正されて肩関節の内旋が治ったためか、ドライバーのスライスの癖も改善されたそうです。
これは想像するに、骨盤が傾いていると、スタンスの時点で右の股関節が前に突き出るため、身体は意識しているより左の方を向いてしまいます。また、肩関節が内旋しているため、打球は左に引っかけやすい状態になっています。すると、意識的に手首でコントロールをするようになります。うまく手首のローテーションが合えばストレートボールになりますが、引っかけのフックを嫌がると、スライスボールが出てしまいます。
この点を考慮に入れ、3回目の施術の際に、打つときは胸を開き、今までより少し右を向くよう指導させていただきました。すると案の定、打球がつかまりやすくなり、楽に飛んだとのことでした。
骨盤矯正をした効果もてきめんにあらわれ、腰の回転がスムーズになり、飛距離が上がったとよろこんでいました。
現在ではこの患者さまは週に一度、身体のケアにいらしています。
骨格のチェックはゴルフ上達の近道
この患者さまは男性で、アスリート・ゴルファーだっただけに、筋力が強かったため、背骨がねじれてインナーマッスルが機能していなくても、強靭なアウターマッスルでカバーできていたのだと思います。
「肩こりが治らない」「いつも違和感がある」「マッサージでは一向によくならない」という方は、一度、鏡の前で、ご自身の身体をチェックしてみてください。
左右の肩の高さは揃っていますか? 背骨は正しいS字カーブを描いていますか? そうでない場合は、骨格がゆがんでいる可能性があります。
ゴルフをやっていて、なかなか癖が改善しない場合は、フォーム・スウィング・チェックも大切ですが、骨格の癖を把握するほうが上達の近道かもしれませんよ。