大船ゆ〜かり整骨院症例ブログ「テニス肘」
2015.12.07
テニス肘
ラケットなどを使うスポーツで多発する肘の痛み
最初は軽い痛みだったのに…「テニス肘」
その名が示す通り、ラケットなどを使うスポーツで多発する「テニス肘」ですが、テニスをしていなくてもなることがあります。そもそもなぜ、ラケットを使っていると肘の外側が痛くなるのか? なぜ、何もしていない肘が痛むのか? そのナゾは、手首を伸ばす筋肉に原因がありそうです。
何度も手首を伸ばす動作を繰り返すことで、腕の筋肉にテンション(緊張)がかかります。この「緊張」という過度のストレスを取り除かないままにしておくと、筋肉は硬くなっていきます。その結果、筋肉がじょじょに耐えられなくなり、肘の外果部(外側の部分)といった筋肉のスタート地点で少しづつ筋肉が切れていくのです。
少しづつ切れていくため、夜寝ているあいだなどに自己修復していきます。そこは人間の自然治癒力の素晴らしいところですが、しかし翌日また使う、そしてふたたび自己修復、といったことを繰り返していくうちに、いつかこの自己修復が追いつかなくなるときがやってきます。
テニス肘の特徴のひとつに、最初は軽い痛みだったのに、いきなり痛くなった! という症状の出方がありますが、これは自己修復が追いつかなくなったときにそう感じるからです。
テニスをはじめたばかりなのに肘が痛くなり… 40代男性の場合
これはテニスをはじめたばかりで肘が痛くなった40代男性の症例です。はじめて1週間をすぎたあたりで少し肘が痛むようになり、2週間目で急激に痛みだしたそうです。
ひとまずテニスはしばらく止めていただき、痛んだ筋肉を安静にしてもらいます。治療では、手技で筋肉の緊張をほぐし、特殊電気をかけ、包帯固定をしました。「はじめたばかりなので、早くテニスを再開したい!」とのことなので、早く治すためにも6回目までは毎日通院していただくようお願いしました。
次の日に来院されたときには、痛みもだいぶ引いており、肘の曲げ伸ばしが楽になったとのことでしたので、テーピング固定に切り替えました。12回目くらいからじょじょにテニスを再開していただき、15回目の治療が終わる約3週後に治癒となりました。
痛みのない肘と身体を手に入れるために
肘を痛めないようにするには、筋肉を緊張させないことが大切です。そのためにも、ストレッチとウォーミングアップは必ずおこなうようにしましょう。
さらに今後は筋トレをすることで、より過負荷に耐えられるようになり、テニス肘の再発防止にもつながります。
ストレッチとウォーミングアップ、そして少しの筋肉トレーニングで、痛みの出ない身体をつくり、健やかなスポーツ生活を楽しんでください!