股関節の痛みの症状改善の流れ
股関節の痛みでよくあるご相談
- 「着替え時の股関節を曲げる時の痛みがつらい」
- 「歩行時に股関節が上がらない」
- 「股関節が上がらない為歩きづらい」
股関節の硬さ・痛みについて
股関節を動かすと痛い、股関節が硬いということは「股関節が弱い」ということです。
筋肉が硬くなる(自然に緊張する)のは、身体を支えるインナーマッスルが使えないことで反射的にアウターマッスルが収縮しているからです。
体幹にあるインナーマッスルと股関節周囲の筋肉(お尻の臀筋やふとももの大腿四頭筋など)を強化すれば、股関節も柔らかくなります。
体幹にあるインナーマッスルが弱くなり、結果的に股関節が硬くなる原因は筋力低下です。主な要因のひとつは、仕事や通勤などで長時間座っていることです。
股関節の痛みや硬さは、階段を上ったり、立ったり、走ったり、エクササイズしたりする機会が少なすぎて、体幹の筋肉が弱っているサインです。
股関節が硬いと、腰や背中、首、肩にまで問題が出ることもあるので、「股関節が硬い、痛い」と感じたら早めの治療をおすすめします。
股関節の変形や先天的に問題がある人は、整形外科での手術がおすすめです。
後天的に股関節の痛みや症状が出た人は、整骨院での施術がおすすめです。
1.股関節の痛みの原因は?
〜股関節の可動範囲は毎年狭くなる〜
股関節の可動範囲が狭くなる理由は大きく2つ。
「日常生活で使用する関節の可動範囲が狭いこと」と「年1%ずつ筋力が低下していくこと」が考えられます。
まず、歩幅を最大限にして歩く歩行と通常の歩幅での歩行を比較すると、股関節の可動範囲は大きく異なります。日常生活で歩幅を最大限にして歩くことはありません。
また、180度近く開脚できる方も、ストレッチ運動の場面以外ではそのような姿勢をとることもありません。
ですから、股関節が硬くならないようにストレッチを行い、その可動範囲を保つ必要があります。
次いで、股関節の痛みは主にインナーマッスルの一つ腸腰筋の筋力低下により骨格のズレ(歪み)が起こり、股関節の動きが悪くなり股関節周りの腰やお尻、太ももなどの筋肉にも負担がかかります。
元々人間の身体は20歳をピークに筋力が徐々に低下していきます。筋力が低下した事により、身体を支えることが出来ず骨格のズレ(歪み)が生じてしまい筋肉が硬化します。硬化した筋肉の影響で関節の動きに制限がかかったまま日常生活の負担(階段昇降や歩行など)が筋肉に蓄積し、ある日突然痛みという症状が引き起ります。
2.股関節の痛みの施術の流れ
〜股関節の柔軟性アップで姿勢改善〜
施術の目的は、一人ひとりの患者様の日常生活や趣味など、やりたいことを行動しても痛みや症状が出ない状態、痛みを繰り返さない身体に戻すことです。 治療の初期は骨盤のゆがみや背骨のねじれを整え、炎症による痛みの軽減を目的に治療を行います。
治療中期から後期では筋肉の治療をメインに関節可動域を改善し、関節や筋肉の痛みを和らげ、血液の流れをよくします。メンテンス期に重要なのは、体重の管理と筋力強化です。 股関節への負担を減らすために体重の管理と同時に身体を支える筋力の強化が重要です。
そのため自宅で出来るトレーニング、運動療法で筋力強化をおこなっていただきますが、スポーツジムにあるような器具を用いたトレーニングは負担が大きすぎ、関節や筋肉を傷めたり、軟骨を減らしたりする場合があるので、股関節に体重をかけない姿勢で運動を行う必要があります。
大船ゆ〜かり整骨院では電気刺激を主体とした、筋力強化をおすすめしています。
※治療初期からメンテナンス期までの流れは、多い事例でご紹介しています。全ての方が当てはまるわけではございません。また、患部の状態によっては専門医(医師)をご紹介させていただくこともございますので、ご了承ください。
2-1.《初期》股関節の痛みの施術
〜硬くなった股関節を動くようにする骨格調整〜
股関節とは、上半身と下半身をつなぐ重要なパーツで、股関節には靭帯や筋肉が数多く付いており、立つ、歩く、飛ぶ、蹴る、あぐらをかくなどの動作ができるよう、関節の構造と機能を正常に維持しておかなくてはならない大切な関節です。
凝り固まって動きが悪くなった股関節は、いろいろな不調の原因につながってしまうので、骨格調整【整復】で、股関節(骨盤と大腿骨)を正常な位置に整えます。
集中治療期では、ハイボルテージ(電気治療)で神経の興奮を抑え、筋肉の異常緊張を改善させる施術を行うだけでなく、腰椎と骨盤を整復する骨格調整を施し骨盤の位置を正常に戻していきます。
骨盤が元の位置に戻ることで、骨盤が後ろに傾きにくくなり、姿勢に関係する腰のインナーマッスルも働きやすくなり姿勢不良が改善され股関節の動きがスムーズになっていきます。
治療の初期として初診日から10回くらいは間隔を空けずに続けて来院してもらい、骨盤の位置を正常に導き、痛みからの脱却、早期回復するための施術を施します。
2-2.《中期》股関節の痛みの施術
〜股関節の可動域を正常にする筋肉調整〜
治療中期では、硬化した筋肉の柔軟性を高め血液循環を良くする為に筋肉調整を行いつつ背骨のねじれや骨盤の歪みを整える骨格調整を行っていきます。
関節の周囲には靭帯(じんたい)や小さな筋肉が付着して股関節を支え、さらに表層には太ももの筋肉や臀筋(でんきん)と呼ばれるお尻の筋肉が股関節や身体を屈曲させたり脚を前後・左右に広げたり、内側や外側に回転させるなど6方向へ動かすことが出来ます。
このように、股関節の可動(動き)は、たくさんのバラエティーがあり治療の中期は4〜6週間、股関節の可動域を正常にする為に施術を行っていきます。
2-3.《後期》股関節の痛みの施術
〜正しい姿勢や歩行の指導〜
長時間同じ体勢が続くデスクワークや定期的な運動の不足で、股関節はどんどん硬くなってしまいます。
また股関節は上半身と下半身を繋ぐパーツなので、足腰やお尻、背中の筋肉のコリとも大きく関係してきます。
治療後期は 関節・筋肉の柔軟性を保ちつつ、日常生活動作が行えるよう、正しい姿勢の取り方、歩行の指導、ストレッチのやり方を伝えていきます。
3.股関節の痛みの予防について
〜股関節の痛みを繰り返さないために気をつけること〜
股関節の痛みを繰り返さない為には、股関節を柔らかくする【ストレッチ運動】と、正しい姿勢を維持する筋肉【インナーマッスルの強化】が必要になります。
ストレッチ運動として、股関節を柔らかくするには太ももの前と後ろ。お尻の筋肉、股関節の内側などをしっかり伸ばしましょう。
筋肉が「カタイ」とは2つの意味があります。
【ハードネス】押してかたい状態のことです。日本語では「硬い」と表現されます。触った時に感じる硬さはハードネスです。
【スティッフネス】伸びやねじれがかたい状態です。日本語では「剛さ」です。ストレッチした時につっぱる感じはスティッフネスです。
ストレッチして柔らかくても押してみたら硬いことがあります。 反対に押して柔らかくてもストレッチしてみたらかたいことがあります。
身体の関節の構造や筋肉の状態は人によって様々です。押してみて柔らかいから正常、この動きが出来るから正常とは言い切れません。総合的に筋肉と骨格(関節)が良い状態を目指していきたいですね。
股関節が硬いと血流が悪くなり、身体のむくみや冷えが生じやすくなり、腰痛や肩こり、ひざ痛、生理不順などの原因になるだけでなく、股関節を動かしていないとインナーマッスルの筋力が落ちていき、代謝が低下してしまいます。
代謝が悪いと老廃物をうまく排出できなくなり、身体に付いた脂肪も燃焼しづらくなって太りやすく痩せにくい体質になるため、当院ではインナーマッスルの強化をおすすめしています。
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